美術館散策記


1998.8/23知られざる科学技術者 レオナルド・ダ・ヴィンチ展/東京ステーションギャラリー
東京駅の丸の内出口側にある、東京ステーションギャラリーで、上記展示を見てきました。
ダ・ヴィンチの構想スケッチを元に復元された機械や、建物が展示されており、中には係りの人が実演してくれる物もありました。

そんな中で印象に残ったのは、空を飛ぶための道具、「鳥の翼」の研究から編み出された人が飛ぶための翼、係りの人の説明によると、12mの翼を羽ばたかせることができれば空を飛ぶことが可能なようです、しかし、展示されていた3mの翼でさえ羽ばたかせるのは大変だったので、残念ながら自力飛行は無理でしょうね。 もう一つ、「ヘリコプター」の原型のような、回転力で浮く機械、実際にローターに当たる部分を回すと、浮きました、結構感動ものです。
「人の解剖図」もあり、内蔵や、動脈のこともきちんと図版化されていました。
そして人が楽をするための道具も数多く考案されていて、産業革命以前にこれだけの機構を考案していたのは驚きです。産業革命の頃にこの人が実在していたら本当にすごかったのだろうと思いました。
また、水中で作業するための道具もありました、潜水中に空気を導くための棒のジョイント部は皮でできていたんですけど、水圧で塞がってしまわないように、皮の中にバネ状のジョイントを入れる工夫は、良いアイディアだと思いました。
人類の発展に随分貢献しているのと思ったのですが、戦争の道具も随分考案しているようで、そのアイディアを見ると近代戦争に使われているものも数多くあり、すばらしい才能を戦争のために利用して欲しくはないと思いました。
この人が考案しなくても誰かが考案するのでしょうが、戦争の道具なんて考えない方がいいに決まっていると思います。
本当に才人という感じで、工学を学んだものとしては見ていて本当に納得させられることも多く、非常に興味を引かれる展示だったと思います。

本展示は、1998.8/1-9/27までです。

空間としてのステーションギャラリーは、改装されて小綺麗になりすぎたような気がします、安全面を考えてのこととはいえ、ごつごつとして煉瓦の壁もかなり修復されたようでおとなしい印象を受けました。
それでも、完全になくしてしまわなかったのは、大正解だと思います、あの建物が今後どれくらい持つのか判りませんが、末永く駅の一部として機能して欲しい物です。




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