2003年07月05日 天気 :晴れ


イ・クゥット・ブディアナ展(魔境を幻視するバリ島絵画)


東京ステーションギャラリー

久々に心震える絵画にあいました。こんな画家がいるとは本当に世界は広いですね。

あまり的確な言葉が浮かばないですが、見る物の心に何かを投げかけてくる、そう言うメッセージせいというか、物語性の大きな絵だと思います、見てるといろいろなことが想像できるのです。
それを確かな技術力が下支えをしていて、気持ちよく鑑賞することがきます。
様々な素材を絵に使う応用力、色のグラデーションの美しさ、言葉にすると陳腐ですが、これらの絵画は、是非生で見て欲しいと思います。図録等、印刷物では絶対に伝わらない、絵の持つ力を実感できるとと思います。
そして展示場所のうち、二室が暗い煉瓦の壁なのが、演出効果として最高でした。他の白壁で見ても栄えますが、やはり薄暗い岩壁のようなところで見ると迫力の増す絵画だと思います。

会期は2003.7.21までです。


地平線の夢(昭和10年代の幻想絵画)


国立近代美術館

日本絵画の中では、けっこう好きな時代の絵を集めた展示だったので、最寄り駅が営団竹橋と面倒なところにある同所ですが、足を運んできました。

この時代の絵画を見るたびに、戦争の影響の大きさを感じずにはいられません。

この時代の画家は、すべからく戦争に行っています、そして、戦地にて無くなった方もたくさんいます。
生き残った方も、その影響からか?、戦前とはまったく違う絵画を描くようになり、日本におけるシュルレアリスム的な絵画は、潰えてしまったように思います。

最近の日本は、この時代のような、おかしな空気が流れていると感じます。

会期は2003.7.21までです。

改装後二度目の同美術館ですが、どうも改装前よりもしっくりこない感じがします。違和感は白すぎる壁と、二階以降の部屋割りが、画一的になり、改装前のように、移動しながら絵を見る感覚が無くなってしまったのが残念です。
どういうコンセプトで改装したのか判りませんが、私には大量展示のために壁面積を増やしたという風にしか見えず、改悪にしか思えないです。