2007.05.12 東京国立近代美術館 生誕100年 靉光展



日本画家、靉光の回顧展。
この画家に関して、個人的な思い入れは、東京都美術館の所有する「静物(雉)」にある。関東に出てきた当時、暇な週末に美術館めぐりをしているときにめぐり合った。何て複雑な色使いなんだろうと感心し、少しだけ日本画にも興味が出た。そのあと、東京国立近代美術館にて、「眼のある風景」に出会い、同じ画家の書いたものであることを知る。

その後、靉光展 −昭和の時代を見つめた眼− 1998 小田急美術館に行き、靉光作品の奥深さをさらに知る。

今回の展示は、前半は何度か見た油彩が主体で、中盤の靉光ブルー(エメラルドグリーン)にやっぱり好きだなぁと思っているところに、「静物(雉)」が展示されていた、そのあと、はじめてみる帯絵に染物と、画家の絵の不思議な融合を見た。

最後に出口付近に展示された、同時期に作成された、3枚の自画像にとても興味をひかれた。1943年、1944年、戦争の風が吹く時代、画家が何を思って筆をとったのかはわからないが、微妙に異なるタッチに、画家のゆれる心情を見た気持ちがした。

そして、最後には、画家靉光を、画家としては存在させてくれなかった、戦争の遺物、彼の使った飯盒が所在なさそうに置いてあった。

戦って国を守ることは、正しいと言う向きがあるが、、戦争が始まれば自分はどこかに逃げ出すと思う。国家は人のためにあるが、人が国家のために死ぬ必要は全然ないと思う。平和ボケの甘い理論かもしれないが、武器を取り人と人が殺しあうことはするべきではないと強く思う。





撮影 HEXAR RF +Planer 35mm(G改造)
2007.05.13記